デザイン思考で新たな視点 「公開デザイン相談会」付き・特別オンラインセミナー レポート

開催概要

  • 開催日 2020年06月10日(水)
  • 時間 19:00~20:30
  • 会場 PCやスマートフォンによるオンラインでの参加 ※自宅などから参加可能
  • 参加費 無料
  • 募集人数 20人

前半はセミナー形式でデザイナー3名から「デザイン思考とはなにか」についての話を、後半は1件の相談にお答えしました。

デザイン思考とは

<迫>
なにかを作る、考えるときにデザインを取り入れると、具体化・形にしていく段階でイメージの擦り合わせをすることができます。

中小企業の場合は特に、ビジネスモデルの相談 の段階でデザイナーを活用してほしいと思っています。商品開発時点でご相談を受けると、なぜこうなったのかがわからないことがよくあります。早い段階でデザイナーを活用することをおすすめします。

例えば、この商品は
・新しい働き手が働きたくなるような会社にするため なのか
・とにかくたくさん売れるようにするため なのか
・会社の知名度をあげるため なのか
、、、どういった目的があって作っているのか?

<高橋>
相談の段階が早いほど効果が大きくなると思っています。
よくチラシの相談を受けることが多いのですが、「それってチラシなのかな?」という事例はたくさんあります。

デザイン思考というのは かわいい、気分が上がるものを作るということではなく、「スタイリング=計画に携わる、何をするのかを考える」その計画の部分だと思っています。

デザインにできることは、「理解するのに10分かかったのが3分でできる」「伝わる対象者が増える」、つまり世の中がより楽になるとも言えると思います。

<山下>
デザインをご依頼いただくと「〇〇を作ってください」と言われることが多いのですが、お話を進めていくと「実は会社のブランディングがしたい」ということがわかってくるのですが、方向性が決まってないということが多いです。結局なにか形にする段階はだいぶ後であることが多いように思います。

ご相談

【コロナ禍で予定していたイベントが開催できなくなりました。「集まる」ということが大きな目的の一つだったのでどのような形なら開催できるか悩んでいます。】

デザイナーからはそれぞれ、もう一度「集まる」ということについて考えてみましょうということから始まり、今のところ挙がっているアイディアについて例を出しながら提案をしました。

<高橋>
集まる(手段)ことで何を達成(目的)したいのか?を考えてみては

<迫>
・「集まる」が「同じ時間の集まり」となっているところを→「一定の期間で集まる」という風に考えてみると違う形が思いつきそう
・どのあたりにおもしろさがあるのか「おもしろい」を今一度考えてみる

<山下>
・「コミュニケーションする」とはなにか?を考えてみる
会う・話す以外にも、交換日記をしあう や 文字、イラスト でコミュニケーションをとることも可能では

参加された皆さんのご感想(一部)

・デザイナーとの関わりはそれなりにあるが、(コミュニケーションの点で)もう一歩踏み込めていない。現在売っているモノとウェブの雰囲気があっていないような気がしていているので改善できると良いなと思った。
・かっこいいもの=デザインではないんだなと思った
デザイン「思考」の部分を勉強して活かしていきたい
・デザイン思考はロジカルだなと思った
否定することなく笑顔で話し合っている やり方が勉強になりました

このような状況ではありますが、今年度もできるだけ定期的に開催していきたいと思いますので、皆さまのご参加お待ちしております!